複2次式の因数分解にセンスはいらない!現役高校生がしつこく解説!

Daddy
Daddy

数学強者Daddyです。

今回は複2次式の因数分解を習得していこうや。

Zutti
Zutti

English大好きZuttiだぜ。

私国立高校の入試問題でよく見かけるアレね。

発想がイマイチよくわからんのよ。

Daddy
Daddy

複2次式のポイントは偶数乗であるということ。

初めて聞いたっていう人にもわかりやすく説明するで。

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プロフィール

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複2次式ってナニ?

Zutti
Zutti

まず、複2次式ってどんな感じの式よ?

教科書見ても、どこにも書かれてないじゃん。

Daddy
Daddy

教科書にはそんなムズカシイこと書いてるわけないやん。

複2次式っていうのは『全ての項の次数が偶数の多項式』のこと。

\(x^4-7x^2+9\)がその例で、\(x\)が偶数乗になってる。

Zutti
Zutti

なんでわざわざ『複2次式』って名前つけんのさ?

普通の多項式と何にもかわらないでしょ?

Daddy
Daddy

ほんなら問題を解いてみたらええやん。

全然違うんやから。

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和と差の積をつくる方法

例題1

次の式が因数分解できる場合は因数分解をしなさい。できない場合はバツと書きなさい。

(1) \(x^2-7x+9\)
(2) \(x^4-7x^2+9\)

Zutti
Zutti

わかったゼ…!

答えはどっちも『バツ』だろ。

Daddy
Daddy

ざんね〜ん。(1)は『バツ』で正解やけどな。

(2)は\((x^2+x-3)(x^2-x-3)\)が答え。

Zutti
Zutti

いや難しすぎるて〜。

確かに展開したらあってるけど、どう頑張ってもそうは因数分解できんやん!

Daddy
Daddy

答えだけみたら訳わからんやろうけど…

コツは、(2乗)-(2乗)のカタチをつくって『和と差の積』に因数分解すること!

ええな?

解答1

(1)は因数分解できない。

\(x^2-7x+9=0\)が整数の解を持たないためである。


(2)は複2次式なので、因数分解できる可能性がある。

今回は、\(x^2\)を足して引けば良い。

\(x^4-7x^2+9\)\(+x^2-x^2\)
\(=x^4-6x^2+9-x^2\)
\(=(x^2-3)^2-(x)^2\)(←和と差の積)
\(=\{(x^2-3)+x\}\{(x^2-3)-x\}\)
\(=(x^2+x-3)(x^2-x-3)\)

Daddy
Daddy

上の式変形は必ずノートに書き写して、意味を理解してな。

Zutti
Zutti

ちょっと待って!

なんで\(x^2\)を突然足して引いたの?

Daddy
Daddy

目的は『和と差の積』を作ること。

\(x^2\)は2乗の数やから、引き算したら因数分解しやすいんや。

Zutti
Zutti

てことは、\(4x^2\)や\(9x^2\)を足して引く可能性もある?

Daddy
Daddy

もちろん、問題によってはそうなるな。

ただ、今回はたまたま\(x^2\)が答えだったってことやな。

\(x^4-6x^2+9\)も\((x^2-3)^2\)って2乗のカタチになるから。

Zutti
Zutti

(2乗)-(2乗)のカタチに変形できるように、何度か試す必要があるんだね。

Daddy
Daddy

慣れてきたら、定数項(例題1でいえば\(9\))をみて、

『\((x^2-3)^2\)か\((x^2+3)^2\)のどちらかに因数分解しそうだな』

みたいに予想するのもええで。

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実践!

例題2

因数分解せよ。

(1) \(x^4+64\)
(2) \(x^4-3x^2y^2+9y^4\)
(3) \(x^4-5x^2+4\)

(1) \(16x^2\)を足して引く。

\(x^4+16x^2+64-16x^2\)
\(=(x^2+8)^2-(4x)^2\)
\(=(x^2+8+4x)(x^2+8-4x)\)
\(=(x^2+4x+8)(x^2-4x+8)\)

よって \((x^2+4x+8)(x^2-4x+8)\)


(2) \(9x^2y^2\)を足して引く。

\(x^4-3x^2y^2+9y^4+9x^2y^2-9x^2y^2\)
\(=x^4+6x^2y^2+9y^4-9x^2y^2\)
\(=(x^2+3y^2)^2-(3xy)^2\)
\(=(x^2+3y^2+3xy)(x^2+3y^2-3xy)\)
\(=(x^2+3xy+3y^2)(x^2-3xy+3y^2)\)

よって \((x^2+3xy+3y^2)(x^2-3xy+3y^2)\)


(3) \(x^2\)を足して引く。

\(x^4-5x^2+4+x^2-x^2\)
\(=x^4-4x^2+4-x^2\)
\(=(x^2-2)^2-(x)^2\)
\(=(x^2-2+x)(x^2-2-x)\)
\(=\{(x+2)(x-1)\}\{(x-2)(x+1)\}\)
\(=(x+1)(x-1)(x+2)(x-2)\)

よって \((x+1)(x-1)(x+2)(x-2)\)


(3)【別解】
\(A=x^2\)と置換する。

\(A^2-5A+4\)
\(=(A-1)(A-4)\)
\(=(x^2-1)(x^2-4)\)
\(=(x+1)(x-1)(x+2)(x-2)\)

よって \((x+1)(x-1)(x+2)(x-2)\)

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まとめ

Daddy
Daddy

それでは、まとめよう。

複2次式は、全ての項の次数が偶数の多項式のことで、置換するだけでは因数分解できない問題も多い。

Zutti
Zutti

だから、(2乗)-(2乗)のカタチをつくることで、和と差の積に因数分解できるんだね。

Daddy
Daddy

最後に、Frontiesta公式LINEで質問受付中!

無料やから気軽に相談してな。

Zutti
Zutti

定期テスト期間中や学校行事の期間は返信遅れると思うけど、有効活用してほしい!

コメント

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