素因数分解~素数は合成数の隠し子~

こんにちは、popoikです。

今回は素因数分解について説明します。

素数についてよくわからない方は、私が以前書いた記事を見てください↓↓(露骨な宣伝)

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popoik

これといった特徴のないただの中学生だったが、受験勉強を通して数学が覚醒してしまったらしい。日常生活では絶望的なレベルの怠惰さで他者を圧倒している…かもしれない。自己紹介の内容募集中‼

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素因数分解とは

素因数分解とは、Wikipediaによると…

素因数分解とは、ある正の整数を素数の積の形で表すことである。

素因数分解には次のような性質がある。

  • 任意の正の整数に対して、素因数分解はただ1通りに決定する(素因数分解の一意性)。
    (以下略)
Wikipediaより

わかりにくいですが、簡単に言えば、

「ある自然数を素数だけのかけ算で表してあげること」です。

例)\(57=7×19\) \(192=2^6×3\)

このような形にしてあげることが素因数分解です。

ちなみに 「7、19は57の素因数」「2、3は192の素因数」と言うことができます。

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素因数分解の筆算

素因数分解には割り算に似た筆算のやり方があります。今回は30を例に筆算をします。

① 素因数分解をしたい数字を書き、割り算の筆算の書き出しの上下逆の形で囲んであげます

\begin{array}{r} \phantom{0}\underline{)\phantom{0}30} \\[-3pt] \end{array}

30は5で割り切れることがわかります。そのため5を左側に書いてあげて、\(30 \div 5=6\)の答えである6を下に書きます。

\begin{array}{r} 5\underline{)\phantom{0}30} \\[-3pt] \phantom{0}\underline{)\phantom{00}6} \\[-3pt] \end{array}

③ 同様に、6は2で割り切れることがわかります。そのため2を左側に書いてあげて、\(6 \div 2=3\)の答えである3を下に書きます。

\begin{array}{r} 5\underline{)\phantom{0}30} \\[-3pt] 2\underline{)\phantom{00}6} \\[-3pt] \phantom{000}3 \end{array}

3は素数であるためこれで筆算はおわりです。左側の5, 2と下側の3が答えになります。$$A. 30=2×3×5$$

練習問題

次の数字を素因数分解せよ。

\(6 36 323\)

最後の問題は少し難しいと思います。

答え

\(6=2×3\)
\(36=2^2×3^2\)
\(323=17×19\)

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素因数分解の鉄則

素因数分解には楽に計算するための鉄則があります。その鉄則とは

鉄則

①「5→2→3→(11→7)→その他の素数」の順番で割る

② 素因数分解したい数を面積とする正方形をつくる。この時、正方形の一辺の長さより小さい素数で割り切れなければ、素数であると判定できる。

例えば… 167が素数であるかどうかを調べる。
面積が167に最も近い正方形を考えよう。\(13 \times 13 = 169\)より、一辺の長さが13の正方形で考えればよい。
13以下の素数は、\(2, 3, 5, 7, 11, 13\)
167は、2でも、3でも、5でも、7でも、11でも、13でも割れない。
だから167は素数。

理由

特徴的な素数から順番に割っていきます。
5は一の位が0か5の時、2は一の位が偶数の時にのみ割り切れるからです。
また、3はそれぞれの位の数字の和が3の倍数の時に割り切れます。

② 今はわからなくても大丈夫。(平方根の単元でわかります)

これ以外にも、「かんたんな問題を覚えておく」「和と差の積に因数分解する」など、すばやくラクに素因数分解をする方法もありますが、今はこの2つを知っておくだけで十分です。

それを踏まえて、しっかり復習しましょう。

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まとめ

素因数分解とは「ある自然数を素数だけのかけ算で表してあげること」でしたね。

そして素因数分解には筆算(はしご算、連除法とも)があり、ミスをなくす計算方法があるのでした。

数学は様々な分野・単元が結びついている少し難しい科目ですが、それも勉強し続ければ解決できるのでこれからも頑張っていきましょう‼

それではまたどこかの記事で。

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