こんにちは。
現役高校生のDaddyです。
突然ですが、ご報告。
毒物劇物取扱責任者に合格しましたっっっっ!
普段は数学の記事ばっかり書いているワタクシですが、今回はちょっと気分を変えて、毒物劇物取扱責任者について語っていこうと思います。
最後には勉強方法も解説します。
それでは、Let’s go!
毒物劇物取扱責任者とは?
毒物劇物取扱責任者とは、簡単にいうと、毒物・劇物を安全に使うことができるスペシャリストです。
一応、『毒物及び劇物取締法に基づき、保健衛生上の危害の防止に努める責任者』ということなのですが、正直何いってるか、わからないので噛み砕きました。
将来、毒物・劇物の製造業、輸入業、販売業に携わるような仕事に就く人や、学術研究で毒物・劇物を扱う人には必須です。
Daddyは、現役高校生にしてこのスペシャリストになったと言うわけや!(ドヤ)
なーんかウザイな…
しかも、毒物劇物取扱責任者は国家資格なんやで。
そう、毒物劇物取扱責任者は、れっきとした国家資格。
『一般』『農業用品目』『特定品目』の3種類ありますが、いずれも履歴書に書くことができるものです。
どれを取ればいいの?
特別な理由がない限り、『一般』の資格を取るのが普通。
なんで?
『一般』は『農業用品目』『特定品目』の全てを取り扱えて、さらに多くの毒物劇物を扱えんねんな。やのに難易度はほぼ変わらへんねん。
じゃ、『農業用品目』『特定品目』をわざわざ取る必要ないじゃん!
あんまり否定できひんな…
どうやったらなれる?
おっと、毒物劇物取扱責任者に少し興味を持っていただけましたか?
毒物劇物取扱責任者になるためには、いくつか条件をクリアしなくてはなりません。
まずは、薬剤師の資格を持っている方、工業高校以上の学校で応用化学を修了した方は、試験を受けなくても毒物劇物取扱責任者になれます。
そして、都道府県別(一部は地域ごと)に行われる毒物劇物取扱者試験に合格した方はなることができます。
ところが、次の条件に当てはまる場合は、毒物劇物取扱責任者になることができません。
- 18歳未満の者
- 心身の障害により毒物劇物取扱責任者の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
- 麻薬、大麻、あへん又は覚醒剤の中毒者
- 毒物若しくは劇物又は薬事に関する罪を犯し、罰金以上の刑に処せられ、その執行を終り、又は執行を受けることがなくなった日から起算して3年を経過していない者
え?
Daddyは未成年なのに受験していいの?
受験はできるし、合格証書ももらえるで。ただ、毒物劇物取扱責任者になれないだけ。
そう。受験資格と毒物劇物取扱責任者になれるかどうかは全く異なるもの。
受験資格はどんな人にも平等に与えられています。
そんなわけでDaddyも合格できた。明日、合格証書取りに行ってくるわ。
いってら〜
どうやって受験するの?
いやー、とうとうあなたも受験したくなってきましたかー。
実は、出願方法や日程は都道府県で若干異なるそうです。
でも、それぞれの都道府県が公式ページを公開しているので、それを参考に願書を提出してみてください。
東京都の場合、出願が5月くらいにあって、受験日は7月くらいにあります。
毎年少しずつ変わっているので、その度に調べてみてください。
『毒物劇物取扱者試験 “都道府県名”』と検索すればすぐに出てくるはずです。
どうやって勉強したの?
ここまでブログを読んで、受験する気満々のあなたがイチバン気になるのは、間違いなく勉強方法ですよね。
都道府県によって問題が異なるので、対策が難しいです。
結論、テキスト1冊と、解説付の過去問1冊を購入して勉強しましょう。
私はまず、ど定番のテキストを買いました。オススメ。
どの都道府県の問題だろうが、このテキストは合格に必要な内容がすべて網羅されています。
9章からなるこのテキストは、1~3章を1度読めば、だいたいどこの都道府県の問題でも3~5割は取れるようになります。
この段階で一旦、公式サイトで公開されている過去問を解きましょう。
ここで大体の雰囲気を楽しんだ上で、4~9章も読みます。
その後、もう一度過去問に取り組みます。
テキストだけで突破できそうだ!と思ったらそのままテキストでの暗記フェーズに入っていきます。
ところが、東京都の問題などはちょっとクセがあって、解きづらいと思います。
解説がないと、マジで厳しいし、テキストに載ってない毒物劇物がバンバン出題されて萎えるんですよね。
そういった都道府県の問題では、過去問が必須。
私はつまづいたので、下の過去問集を買いました。
テキストとは違い、自分が受ける都道府県のものであればぶっちゃけどれを選んでもいいと思います。
解説を読めば、クセの強い問題もどうやって解けばいいのか、すぐにわかります。
私の場合、ちょうど定期テスト期間にぶち当たったので、2週間くらい本気で勉強して合格しました。
東京都の問題の対策方法!
最後に、東京都の『一般』の問題の対策方法について伝授します!
他の地域にお住まいの方、申し訳ございません…
『過去問分析ってこうやってやるのか〜』ということの参考にしていただきたいです。
まず、東京都の試験は学科試験と実地試験に分かれ、2時間という制限時間内に、同時に解答します。
時間が足りなくなることはまずありませんのでご安心を。
合格基準は少しだけ複雑。
学科試験で50点/100点(5割)
実地試験で50点/100点(5割)
合計で120点/200点(6割)
これらを全て満たすときに合格です。
作戦が重要です。
学科試験
学科試験は点の稼ぎどころ。
大きく『法令』『基礎化学』『毒物劇物』の3分野があり、取るべき問題は必ず取らなくてはなりません。
法令に関する出題
(1)~(20)は法令に関する出題です。
この分野は、毎年ほぼ同じような問題が出題され、しかも簡単です。
そのため、9割以上取るのが目標です。
ズバリ、法令を暗誦しようということですね。
とはいえ、そんなにキツいことではありません。
本当に暗唱しなくてはならないのは、過去に(1)~(5)で出題される『目的』『定義』『禁止規定』だけで、あとは内容を理解していればOKです。
あとは、過去の出題内容を見る限り、ほとんど次のようになっているので、それに従って覚えるのみ。
- 第1条『目的』の穴埋め
- 第2条第1項か第2項『定義』の穴埋め
- 第3条『禁止規定』の穴埋め
- 第3条『禁止規定』の穴埋め
- 第3条『禁止規定』の穴埋め
- 営業の登録について(第4条)
- 毒物・劇物の表示について(第12条)
- 第3条第3項または第4項の物質について
- 毒物劇物取扱責任者について(第7条、第8条)
- 業務上取扱者について(施行令第22条)
- 事故の際の措置について(第17条)
- 譲渡手続・交付制限について(第14条、第15条)
- 取り扱う設備等について(第11条、施行規則等)
- 運搬について(第16条等)
- 特定毒物または立入検査について
- 4人A,B,C,Dの販売・譲渡の可・不可
- 新たな輸入品目の登録
- 事業所名変更について
- 移転について
- 総合正誤問題
出題される順番は、年度によって前後していることもありましたが、おおまかに出題されやすい範囲は決まっています。
基礎化学に関する出題
(21)~(35)は基礎化学に関する出題です。
理系の人にとっては簡単なので、ほぼ勉強する必要がないでしょう。
文系の人は、ここが一番難しいので、優先度を下げて『毒物・劇物に関する出題』で頑張っても良いです。
特に(26)~(30)は今から勉強し始めるのはややコスパが悪いです。
熱化学方程式と状態方程式だけ直前に暗記しちゃうのも作戦の一つとしてアリでしょう。
(21)~(25) 酸・塩基に関連する出題
(26)~(35) 高校の理論化学のオンパレード
熱化学方程式、状態方程式はほぼ必ず出題される。
最近は、2-プロパノールや1,3-ジクロロプロペンなど、名前から化学式を推測する問題がブーム。「IUPAC命名法」を少しだけ勉強するのがおすすめ。
毒物・劇物に関する出題
(36)~(50)は毒物・劇物に関する出題です。ほぼ暗記ゲー。
ダントツで1番難しいのは、(36)~(40)。
たった1つの物質について、5問も出題してくる鬼みたいな問題です。
しかも、よりによって『構造式』を出題してくるという…
でも、きちんとした用途がある複雑な毒物劇物が出題される傾向にあります。
その理由は、構造式と用途を必ず聞いてくるから。
テキストの『用途』という章に載っていて、化学式がわからない物質を優先的に調べて勉強すると良いでしょう。
例えば、メトミルやDDVPなどは今後出題されるかもしれません。
(41)~(50)はそんなに難しくありません。
たまに知らない物質が出題されますが、知っている物質を完答できれば合格できます。
(36)~(40) とある1つの毒物劇物についての問題
①色や性質、②構造式(化学式)、③毒物or劇物or特定毒物の判定、④用途、⑤廃棄法、の5つが出題される。
(41)~(45) 毒物劇物の性質(正誤問題)
(46)~(50) 毒物劇物の性質(穴埋め)
実地試験
実地試験は正直、難しいです。
さらに、1問の配点が学科試験の2倍と、かなり大きいです。
さらに、残念ながら、東京都の問題ではテキストに載ってない毒物劇物が出題されることも結構あります。
法令には一応載ってるんですけどね…(取締法の別表っていうところに書いてます)
でも東京都には優しい一面もあります。
誤っている選択肢の内容が、ほぼ全て実在する毒物劇物の性質である、ということ。
具体例で説明します。
例えば、カルボスルファンという聞いたこともない物質について、正しいものを選べ、という問題が出たとしましょう。
その中に、『ニンニク臭をもつろう状の固体』という選択肢があったとします。
この時、あなたはこの選択肢を消去できます。
なぜなら、『ニンニク臭をもつろう状の固体』のは、多分『黄燐』のことだからです。(勉強したらわかります。)
あなたが知っている『ニンニク臭をもつろう状の固体』は、『黄燐』しかないのです。
これが、誤っている選択肢の内容が、ほぼ全て実在する毒物劇物の性質であるということ。
知らない物質に対しても、消去法が完璧に通用するんですよね。
というか、そうでもしないと解けない問題がめちゃくちゃたくさんあるんです。
これが東京都のいやらしいところ。
これを知っているかどうかで、解答方法が大きく異なります。
ただ、消去法を実行するには下のことは絶対に覚えておかなくては話になりません。
あとは、テキストの3章だけは最優先で覚えて、4章以降も少しずつ知識を蓄えていくと良いでしょう。
(51)~(60) 毒物劇物の性質・用途・廃棄法の選択問題
(61)~(65) 4つの物質A,B,C,Dを見分ける総合問題
(66)~(70) 特定の毒物劇物を取り扱う店員になりきる問題
①性状と行政区分、②人体への影響、③取扱いの注意事項、④性質、⑤廃棄法、の5つが出題される。
(71)~(75) 4つの物質A,B,C,Dを見分ける総合問題
以上、東京都の試験対策でした。
余談:なぜ受験したの?
余談です。
実はDaddy、国家資格コレクター(自称)なんですよね。
危険物乙4やITパスポート、ファイナンシャルプランナー技能士など、色々持っています。
これからも基本情報技術者や潜水士などを受験するつもりです。
ゲーム感覚で、ただただ楽しいんです。
定期テスト勉強のように、2週間くらい真剣に勉強して、詰め込んだ知識をフルに使うというゲーム。
クイズ研究部に入っている方などには、この楽しさが伝わるのではないでしょうか?
『大学受験が控えているのに、時間の浪費ではないか?』と言う友達もいますが、私はYouTubeを視聴する時間やゲームする時間を資格勉強に充てているだけ。
私としては、とても有意義に時間を使えていると考えています。
でもさすがに高3になったらできないかな…
大学入ったら再開しようと思ってます。
いかがだったでしょうか?
少しでも国家資格に興味を持っていただければ嬉しいです。
仲間が増えるといいな…
それではっ!
コメント
高校1年生です。自分も資格を取るのが好きで危険物乙3,4を持っています。
毒劇物取扱者取ろうか迷っているのですが
資格の定期的な更新(何年に一回何かしにいかなければいけない等)はありますか?
あと、試験の方法は筆記と実地と書いてあるのですがどんな試験内容ですか?
コメントありがとうございます!
まず資格の更新についてですが、必要ありません。資格が剥奪されない限り、ずっと毒物劇物取扱者試験の合格が保証されます。
一方で、業務等で実際に毒物劇物を取り扱う場合は、その旨の届出が必要で、これには有効期限があります。業務内容によって更新のタイミングが異なるので、ここでは細かい内容は割愛させていただきますが、あくまで資格の更新には無関係です。
次に試験の内容についてですが、筆記と実地はいずれもマークシート試験です。基本的に各都道府県が問題を作成していて、形式や出題傾向はバラバラです。私は東京都の試験問題についてしかわからないので、一度ホームページ等でお住まいの都道府県の問題を見てみることを強くお勧めします。本当にバラバラです。
資格取得、楽しいですよね。理解してくれる友達を増やしたいなあ、と思う日々です。今のところ、私の周りではゼロですが…
これからもFrontiestaをよろしくお願いします!
丁寧にありがとうございます✨
これなら取ってみるのもありかなー
と思いました!
資格取得は楽しいんですけど中々周りにいないから友達も受けたり…っていうのはたしかに全然ないですねw
受ける人がもっと増えてくれればなーと思いますね笑